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アイヌを無理やり日本から分断させたがる者

DNA・考古・言語の学際研究が示す新・北海道史(勉誠出版)

という本を読みましたが、著者の崎谷満医学博士は如何にアイヌを
本州(日本系)から分断させるかに固執してこの本を著したかのようでした。

北海道縄文人のミトコンドリアDNAは関東縄文人と全く異なる。
  故に日本系縄文人とシベリア系(もしくは北海道固有系)縄文人に大別される。


氏は東北縄文人のmtDNAには一切触れないが、日本の起源(産経新聞社)にも東北縄文人のmtDNAが
紹介されているが、北海道縄文人と似て関東縄文人は異なるようだ。
文化的にも北海道南西部と東北北部は纏まりがある。氏の考えでは東北縄文人はどちらに属するのか気になる。

シベリア系文化の要素が増したアイヌ文化は、日本系擦文文化といろんな点で断絶が見られる。
  クマ送りに見られるクマ崇拝は擦文文化にない。
  家の中央の炉での煮炊きはシベリア系文化の再現と考えられる。住居形式でも断絶がある。


アイヌ文化でもクマ崇拝の痕跡が確認出来るのは古くても17世紀である。
日本人の起源(産経新聞社)やアイヌの歴史 海と宝のノマド(講談社)でも触れられているように、
逆に続縄文文化にて痕跡が見られる。この事について氏は一切触れてない。

中央の炉での煮炊きは縄文時代からの伝統である。擦文時代にはカマドと併用されていただけである。
アイヌ文化期にカマドが廃れただけで、それをシベリアから文化が南下したと言うのは、
まったく意味不明なこじつけである。
アイヌ文化の住居形式については竪穴住居から地上住居への変化は全国的な流れであり、
それを文化の系統自体が変わったとするのは無理がある。
しかも、平取町でアイヌ文化期の擦文時代の物より竪穴が浅い竪穴式住居が発掘されている。

ちなみに柳田國男は宮崎県椎葉の狩人の住居の様式作法が、アイヌ住居のそれと良く似てる事を指摘している。

アイヌのMtDNAにはオホーツク文化人の約40%にみられるハプログループYが20%程みられる。
  関東縄文人のMtDNAにも近いので、アイヌは北上してきた日本系擦文文化人とオホーツク文化人との混血。


MtDNAは母系遺伝なので女性が移住して来ないと変化しない。
これ程にMtDNAを変化させるほどの大移住なら相当な混乱が起きたに違いない。
しかも東北縄文人のMtDNAを知らないのだろうか?
関東縄文人のMtDNAは現代日本人のMtDNAに近いが、アイヌMtDNAはサンプルが51例しかないため
偶然、和人とオホーツク人のMtDNAの特徴が出たとも考えられないだろうか?
また現代日本人にも僅かながらハプログループYが存在する。

画像0081
画像出典「最新版 日本人の起源」Newtonムック(ニュートンプレス、2009)より

崎谷氏も引用したアイヌMtDNA資料について、篠田謙一氏は日本人になった祖先たち(NHKブックス)で
亡くなられた宝来さんが80年代に収集された血液サンプルから解析されたものです。(中略)
しかしながら、そこに登録されているデータは総数でも50名程度と集団の比較をするのには若干少ないのと、
どうも同じ地域で集められたサンプルのようなので、アイヌの人たちを代表するデータとして用いることを
躊躇させられるのです。
」としている。
仮に氏の説が正しいとしたらアイヌ人骨に明瞭に新モンゴロイドの影響が出ていたのではないか?
現にオホーツク文化人の血を色濃く引くと思われる樺太東海岸のアイヌの容姿は和人と区別がつかない。

小泉保氏の縄文語の発見(青土社)を引用し、
  縄文系言語とアイヌ語が系統的にまったく異なるためアイヌ語はシベリア系言語であるとする。


フィンランド語研究者であった故?小泉氏の縄文語論は方言が似ている地方が散在しているから
それは縄文語の名残であろうという「砂と器」程の言語水準の物である。
一方、故?片山龍峯氏は日本語とアイヌ語(すずさわ書店)でその関連性を導き出している。
アイヌ語のramat(魂)と古代日本語のtamachiなどアイヌ語のR音と日本語のた行は
音韻対応しているのではないかという。
これら片山説についてアイヌ語研究者の中川裕氏は、音韻対応の法則性が示されていないので
音韻対応とは言えないとしている。
しかし、縄文語の語頭R音を、語頭R音が発音出来ない渡来系弥生人がT音で代用した可能性は高いと思う。
現に韓国人は語頭のR音が不得意で「李」をイと発音し「羅津」をナジンと発音する。
北朝鮮では国語で定めて無理やりr行を発音している。

これらの説を生む思想信条とは何かと思えばDNAでたどる日本人10万年の旅(昭和堂)
という著書に答えがあった。ここで崎谷氏は琉球民族の自決権、アイヌ民族の先住民族としての権利保護、
日本列島内三地域の自立性の推進、支配の原理から共生の原理への転換
などを訴えていた。


崎谷氏の説は、思考が自らの思想信条に大きく左右される典型的な例といえます。
自らのイデオロギーが実現して欲しいがために人々を惑わすのはやめて欲しいです。




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